お腹の血管が詰まって死にかけた話

治療を始めて１年後

ETが見つかって丁度１年間後、突然の激しい腹痛に襲われ再度入院することになりました。

１年後というのはよく覚えていて、見つかった時も今回の入院も高校生の夏休みだったんですよね…。

１６歳と１７歳の貴重な夏を病院で過ごすという、何とも灰色の思い出です。

結構な一大事だったのですが、喉元過ぎれば何とやら…今となっては「あれ、私なんかやっちゃいました？(笑)」という感覚。

診断名は「腸間膜動脈閉塞症」

改めてネット検索してみると、ショック死の事例もあるとかないとか中々恐ろしい情報にたどり着きます。

今回はそんな腸の血管詰まっちゃった事件のお話です。

体調不良は突然に

大体の体調不良は突然やってくるものですが(笑)

高校２年の夏休み、夕食を終えて自室でだらだらしている時にそれは始まります。

お腹…痛い…？

え、めっちゃ痛い！？

くぁwせdrftgyふじこlp！！！！

咄嗟にお腹を抱えうずくまる私。

人生経験は１０年そこらですが、これはヤバい痛みだと本能的にわかるくらい痛い。

助けて…！誰か！！

幸い家にいたので母親に助けを求めます。

「お母さん、お腹痛い…」

「あ、そう。寝とけば？」

「そうじゃなくて…

「医者ちゃうからわからん！！」

私の言葉にかぶせ食い気味に突き放され、この人はこういう人だったという事を思い出します。

継母で毒親。私の不幸を喜ぶ人。

「そんなしんどそうな顔された鬱陶しいから部屋行って。お父さん帰って来たら言うたらいいやん。」

この人は何もしてくれない。

演技じゃなく、痛みに耐えるのがやっとな状態だったはずなのに。

諦めた私は床を這うようにして部屋に戻ります。

それから何時間後に父親が帰宅したか覚えていませんが、ようやく会えた父に再び助けを求めました。

一応父親は実父なので、救急車を呼ぼうとしていたのですが…

横から継母が、近所に恥ずかしいだの大げさだの騒ぎ立てるので自家用車で夜間病院に連れて行ってくれました。

めっちゃしぶしぶ運転していたのをよく覚えていますが。

洗脳が完了している実父も大概くそ。

このやり取りは今でもよく覚えています。

嫌な事をされた方は忘れないとはよく言ったもんです。

ようやく助かる…かも？

特殊なお薬を飲んでいたので、事前にかかりつけ医に連絡してから病院へ。

幸運な事にその日の当直がなんと主治医でした！

通っていたのは大学病院だったのでこれは本当に奇跡。

一生分の運を使い果たしたかもしれないくらい(笑)

ET治療中とはいえ、血栓が原因では無いかと考えてすぐにCT検査が行われます。

結果はビンゴ。さすが専門医！！

腸の血管が詰まっていることがわかりました。

血栓のせいだと結果が分かれば迅速に治療開始！

最悪の場合壊死した腸を切り取らなければいけなかったり、ショック死してしまう可能性もある恐ろしい症状だったのですが、対応が早かったおかげで血栓を溶かすお薬の使用だけで済みました。

診断、そして再入院

慌ただしく時間が過ぎていき、ようやく痛みが落ち着いてきた頃。

気が付けば病室のベットの上でした。

（お腹…あんまり痛くない？）

ぼんやり今日１日の事を考えていると、主治医がやってきました。

そもそも腸間膜動脈閉塞症ってなにさ？

ざっくり一言でいうと、腸に栄養を運ぶ血管が何らかの原因で詰まっちゃう病気です。

症状は、突然の激しい腹痛や吐き気があるそうで、「突然」「激しい腹痛」というのがポイントっぽい。

腸は消化吸収をする為に血管が多く、一度詰まるとそこからどんどん腐って壊死してしまいます。

詰まり方によって進行具合は変わりますが、概ね半日もすれば壊死する確率が高くなるとか…。

一度腐った腸は切り取るしかないので、人口肛門になる事もあります。

自分で調べれば調べるほど、あの時本当に危なかったんだなとゾッとする…。

まとめ

ETを発見して１年後、血をサラサラにする薬を飲んでいるにもかかわらず腸の血管が詰まってしまったという結果にとてもショックを受けました。

きゅーっというお腹の中を掴まれるような痛みと１週間程の不自由な入院生活でメンタル激弱。

記事をかいてるうちに当時の事を段々と思い出し、ちょっと悲しくなるっていう(笑)

人間健康が一番です！

今なんともない人も、こまめに健康診断行ってくださいね！

発見が早ければ少しの治療で回復する確率は格段に上がると思います。

暗い内容が続きましたが、今となってはいい思い出です（それもどうかと思いますが💦）

これ以降は、体調的に落ち着いた日々を過ごすことになります。